12月に本屋に寄った時に、目に入ってきた本のタイトル
「グイン・サーガ131巻 パロの暗黒」
あー新刊でてたかー、と一度普通に思ったあとギョっとして2度見、3度見。やっぱりある。
130巻の中途で栗本薫さんが亡くなって未完で終わっていたはずのグイン・サーガの最新刊。
おそるおそる手にとって見ると、同じ装丁ですが知らない筆者。
130巻までと全く同じ装丁で、131巻、132巻ともう発売されていたんです。「グイン・サーガ続編プロジェクト」として別の作者が書き継いでいく事になっていました。
なんというか、凍りました。
中2の頃から20年間も毎年数冊づつ読み続けて、2009年に未完で終わった時には非常にショックを受けました。途中で終わっているという最終巻がなぜか怖くて読めないまま4年経っちゃった位。(ショックを当時にブログに書いてました )
本の前でこれを手に取るべきか、このままスルーするべきか迷いました。
色々と思い入れがある物語が、作者が変わって続きが書かれているのですから絶対に不満はあるでしょうし、自分の中でも終わったと整理していたものなのでこのまま終わりでいいのかな、とも思いつつやはり気になる所。
結局購入。
最新刊を読むためには、まずは読めなかった最終巻を全部読む必要があるのも気合が必要でしたが、20年間親しんだ懐かしい文体にさっと読了。
そして、年末年始で131巻を読み始めたのですが、もう予想を超える予想外っぷりにショックを受けるわけで。
しかも「象徴的なストーリー」から話は再開していまして。それがかなり許せない展開で。
キャラクターもセリフ回しもなにか違和感しか感じません……
なんというかよく出来た同人誌を読んでいる感じです。これが同人誌なら楽しく読めるんだろうなあと思える面白い小説です。これは公式の「131巻」でなければ、本当に楽しい本でした。
このまま読むのをやめて封印すれば心乱される事もなくて一番と思いつつも、二十数年付き合った物語に最後まで付きあおうと読み続けることにしました。
このまま数冊読んでいけば納得できるようになるのかなあ。まだわかりません。